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嵯峨・遠州・夢窓の三大流を調和させた回遊式の見事な庭園で、樹齢四〇〇年の大蘇鉄・五〇〇貫の笠をいただく自然石灯籠・芭蕉の句碑などがあり、本堂階下の茶室から眺める庭園は実に優雅で美しい。


この庭園は昭和四十三年(一九六八)春、新本堂の建立にあわせて造られたもので、それは庭師宗松園の宗博らの手になるもの、戦前あった瓢箪池の一部も組み込まれており、池の縁のつなぎなどに使われた小形の新しいものは別として、主だった石のほとんどは戦前から存したものである。ただ、以前に立っていたものが寝させられたり、寝ていたものが立てられたので、面白い変化がつけられている。しかし、考えてみれば、それらは皆、大戦の戦火をくぐりぬけているので、すべては焼石であるともいえる。もっとも逆にいえば、庭石だったからこそ、大伽藍ことごとく焼失したなかで、生き抜くことができたといえよう。






破壊された供養塔塔身

一九四五年(昭和二〇年)六月二十九日の岡山空襲で破損した供養塔塔身の一部で、折れたまま土中に埋められていたのが、南隣の工事の際、その現場から見つかったもの。当山では、空襲で国宝の本堂や三重塔などを焼失していることもあって、戦前までの栄華と戦争の悲惨さを伝える貴重な資料として、境内に保存していくこととした。

題目石

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